ドイツの家庭で「塩といえばこれ」と言われるほど親しまれている「アルペンザルツ」。
ヒマラヤ岩塩と並んで人気がありますが、その特徴や使い心地は少し異なります。
ドイツアルプスの豊かな自然が育んだ、アルペンザルツの魅力を整理してご紹介します。
1. アルペンザルツとは?
ドイツ南部のバイエルン州にあるアルプス山脈のふもとで採れる岩塩です。
- 歴史: 約2億5000万年前、かつて海だった場所が地殻変動によって山の中に閉じ込められ、長い年月をかけて岩塩層となりました。
- 製法: 地下深くの岩塩層から塩を汲み上げ、不純物を取り除いて再結晶させる伝統的な製法で作られています。そのため、非常に純度が高く、真っ白で美しいのが特徴です。
2. 主な特徴と魅力
カルシウム豊富でマイルドな味わい
アルペンザルツには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。
特にカルシウムの含有量が多いため、塩化ナトリウム特有の「刺すような塩辛さ」が少なく、非常にまろやかでコクのある味わいです。
驚くほど「サラサラ」で使いやすい
ヒマラヤ岩塩(ミルで挽くタイプなど)とは異なり、アルペンザルツは非常に粒が細かく、常にサラサラの状態です。
湿気で固まりにくく、注ぎ口からサッと振るだけで均一に味付けができるため、調理中のストレスがありません。
3. おすすめの活用シーン
アルペンザルツはその「コク」と「使いやすさ」で、普段の料理をワンランクアップさせてくれます。
| シーン | 活用方法・効果 |
| パスタを茹でる | 一番のおすすめです。 豊富なカルシウムがパスタのデンプンと反応し、麺に強いコシを与えてくれます。 |
| お肉料理 | ステーキやハンバーグの下味に。素材の旨味を引き出しつつ、マイルドな塩気が肉の甘みを際立たせます。 |
| おにぎり | 塩の粒が細かいため、お米一粒一粒に馴染みやすく、冷めても美味しいおにぎりになります。 |
| テーブルソルト | 容器が使いやすいため、食卓に置いてサラダやゆで卵に「追い塩」をするのにも最適です。 |
💡 ヒマラヤ岩塩との違いは?
- ヒマラヤ岩塩: 鉄分を含みピンク色をしていることが多く、個性的でワイルドな旨味や甘みがあります。ステーキの仕上げやバスソルトに向いています。
- アルペンザルツ: 真っ白で苦味が少なく、どんな料理にも馴染む万能選手です。特に「煮込み料理」や「素材の下味」など、塩を溶かして使う場面でも活躍します。
普段のお料理で、パスタの茹で具合やお肉の焼き加減にこだわりたい時は、ぜひアルペンザルツを試してみてください。